醸造家が選ぶ醸造家賞 2013を獲得

リッジ・ヴィンヤーズのCEO兼最高醸造責任者であったポール・ドレーパーは、「醸造家が選ぶ醸造家賞 2013 Winemakers’ Winemaker Award」を受賞している。この賞は、イギリスのマスター・オブ・ワイン協会(※)と、ヨーロッパを代表する飲料業界誌である『ザ・ドリンクス・ビジネス』が、2011年に創設したものである。審査員を務めるのは、世界最難関のワイン資格マスター・オブ・ワインの称号を保持する醸造家たちと、過去の同賞受賞者。そのため、「醸造家が選ぶ」という言葉が賞名の中に入っている。

賞の発表と授賞式は、2013年3月25日、世界最大のワイン展示会のひとつであるプロヴァインの会場にて行われた(ドイツ・デュッセルドルフ)。ドレーパーがキャリアを通じて顕揚してきたアプローチ――「伝統的なワイン造り」、「持続可能なブドウ栽培」、「土地の個性の尊重」が、審査員に極めて高く評価された結果の受賞である。マスター・オブ・ワイン協会の会長を務めるジャン=ミシェル・ヴァレットMWは、賞の授与にあたって次のようにスピーチした。

「ポール・ドレーパー氏にこの賞を貰ってもらうことは、同国人として喜ばしい限りです。ポールが、米国のワイン造りにもたらした貢献はとても大きいもので、彼らしいもの静かなやり方ではありましたが、多くの仲間にとって卓越性と探究心の両面で目標となってきました。ポールが世界中から集めている敬意を、ここに形として示すことができるのを光栄に思います」

一方、受賞したポール・ドレーパーは以下のようにコメントしている。

「今回の受賞は大変な名誉で、というのもマスター・オブ・ワインの人たち、中でも醸造家の職業に就いている方々を尊敬しているからです。私と同じワイン造りという分野での専門性に留まらず、ワイン全般についての幅広い知識を有していらっしゃるのは、素晴らしいことです」

※マスター・オブ・ワイン
1953年にロンドンで設立された、マスター・オブ・ワイン協会が実施する試験に合格したワインの権威。ワイン業界で最難関の試験とされており、世界23カ国約300名がこれまでに合格している。資格保持者の職種は、流通、栽培・醸造、著述、教育など多岐にわたる。