デカンター誌が選ぶトップ5醸造家に選出

リッジ・ヴィンヤーズのCEO兼最高醸造責任者であったポール・ドレーパーは、英国の権威あるワイン専門誌『Decanter』が2015年7月号で発表した調査記事の中で、「醸造家が選ぶ最も尊敬する醸造家」のトップ5に選ばれた。

この記事は、世界中にいるトップクラスの醸造家133名に対し、様々な質問を投げかけて回答を集計したもの。そのうちの質問のひとつが、最も尊敬する生産者が誰かを問うものだった。最上位5名については、その中での順位が明らかにされていないが、ポール・ドレーパーが含まれている。

トップ5に入った他の醸造家は、フランス・ブルゴーニュ地方にあるドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの当主オベール・ド・ヴィレーヌ、同じくブルゴーニュのドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエの当主クリストフ・ルーミエ、イタリアの醸造コンサルタントであるアルベルト・アントニーニ、ボルドーを拠点に世界中でワインを造る醸造コンサルタントのミシェル・ロランだった。以下は、ポール・ドレーパーを推薦した世界の醸造家のコメントである。

「ポールは長年にわたって、単一畑へのこだわり、持続可能な葡萄栽培、厳選された『自然な』醸造法、ワインの多様なスタイルの重要性を、皆に示す役割を果たしてきた。その人間性もまた偉大である」 ピーター・ゲイゴ(ペンフォールズ)

「ポールは第一に、卓越性の追求とそのビジョンに関して、見事なまでに揺るぎない人物である。第二に彼は、保守的だったり伝統に凝り固まったりしているわけではなく、フランスびいきでもない。反対に、ポールは極度に探究心旺盛であり、経済的リスクを背負ってまで実験をし、偉大なヨーロッパの古典を愛する男である。私にとって、ポールがモンテベロで行う仕事は、カリフォルニアで最も優れた成功と継続の一例である」 トニー・ソーター(ソーター・ヴィンヤード)

「自分のワイン造りに望むすべての事柄が、リッジのポール・ドレーパーによってずっと昔から実践されてきたように思われる。たとえば、個々の土地に敬意を払い、その場所を深く知ることなどである。加えて、ポールは一度も流行に迎合しなかった。だが幸いなことに、古典的で抑制のきいたリッジのスタイルは、今再び評価されるようになっている。その結果、ワイナリーで作り上げたものではないエレガントなワイン、土地の個性が表れたワインを造る生産者が、どんどん増えてきているのだ」 ゴードン・ラッセル(エスク・ヴァレー・エステート)