連載コラム Vol.351

リッジが「カリフォルニアで最も環境に優しいワイナリー トップ12」に選出

2019年9月13日号

Written by 立花 峰夫

カリフォルニアワインに関する総合サイト、「カリフォルニア・ワイナリー・アドバイザー」が、このほど「カリフォルニアで最も環境に優しいワイナリー トップ12」(12 Most Environmentally Friendly Wineries In California)という特集記事を発表し、リッジが第9位に入った。リッジが取り組んできている有機栽培、水資源の保全、太陽光発電によるエネルギー供給などが、高く評価されたものである。

カリフォルニアで現在稼働しているワイナリーの数は、約4,500軒。21世紀に入ってからのカリフォルニアは、州をあげて環境保全型ブドウ栽培、ワイン生産に注力しているのだから、いまや同州で「環境に優しいワイナリー」はまったく珍しい存在ではない。州全体のプログラムである、持続可能型ブドウ栽培の認証を受けているブドウ畑は、2018年時点で1,398箇所、栽培面積の25%を占めている。同じ団体によるワイン生産の認証を受けているワイナリーは、2018年時点で143軒、生産ケース数では全体の70%をカバーしているのだ。そうした環境保全先進産地カリフォルニアにおいて、トップ12に入ることは大きな賞賛を受けてしかるべきであろう。

<特集記事(英語)>
https://californiawineryadvisor.com/environmentally-friendly-wineries/

<リッジの環境保全への取り組み(日本語)>
https://www.ridgewine.jp/about/sustainability/

なお、トップ12にランクインしたワイナリーは下記の通りである。

1. Hamel Family Wines (Sonoma)
2. Spottswoode (Napa)
3. Benziger (Sonoma)
4. Cliff Lede (Napa)
5. Medrock Ames (Sonoma)
6. St. Supery (Napa)
7. Kendall-Jackson (本拠地はSonoma、ほかに生産拠点が3カ所あり)
8. Cakebread (Napa)
9. Ridge (Santa Cruz Mountains & Sonoma)
10. Trefethen (Napa)
11. Horse & Plow (本拠地はSonoma、その他自社畑がさまざまな郡に点在する)
12. Cade Estate (Napa)

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