連載コラム Vol.340

最も賞賛されるワインブランド2019 リッジは第10位に

2019年4月8日号

Written by 立花 峰夫

英国の酒類業界誌 『ドリンクス・インターナショナル Drink International 』は、毎年3月に「世界で最も賞賛されるワインブランド/The World’s Most Admired Wine Brands 」というランキングを発表している。世界のトップを決めるこのランキングで2019年、リッジ・ヴィンヤーズは第10位にランクインした。2015年7位、2016年3位、2017年7位、2018年7位で、5年連続のトップ10入りである(2014年度は第11位)。なお、第10位という順位は、北米のワイナリーとしては最高のもの。

このランキングは、マスター・オブ・ワイン、ソムリエ、ジャーナリストなど、多数のワインの専門家で構成される審査委員会の投票によって決まるもの。トップ10の顔ぶれを紹介すると、1位:ペンフォールズ(オーストラリア)、2位:トーレス(スペイン)、3位:ヴィラ・マリア(ニュージーランド)、4位:コンチャ・イ・トロ(チリ)、5位:ミシェル・シャプティエ(ローヌ)、6位:サシカイア(イタリア)、7位:ギガル(ローヌ)、8位:マルケス・デ・リスカル(スペイン)、9位:エラスリス(チリ)、10位:リッジ・ヴィンヤーズ(アメリカ)となっている。

審査基準の中に、「世界市場への供給量がそれなりにあること」というものがあるため、ブルゴーニュのトップ・ドメーヌや、アメリカのカルトワインなど極小生産量の銘柄は、トップ10はおろかトップ50の中にもひとつとして含まれていない。アメリカ勢でトップ50に入ったのはわずかに3ブランドで、リッジの他にはベアフット(16位)、ロバート・モンダヴィ(33位)、ベリンジャー(44位)のみであった。
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