連載コラム Vol.328

最も賞賛されるワインブランド2018 リッジは第7位を保つ

2018年4月27日号

Written by 立花 峰夫

英国の酒類業界誌 『ドリンクス・インターナショナル Drink International 』は、毎年3月に「世界で最も賞賛されるワインブランド/The World’s Most Admired Wine Brands 」というランキングを発表している。世界のトップを決めるこのランキングで2018年、リッジ・ヴィンヤーズは第7位にランクインした。2015年7位、2016年3位、2017年7位、2018年も7位で、4年連続のトップ10入りである(2014年度は第11位)。なお、第7位という順位は、アメリカのワイナリーとしては最高のものである。

このランキングは、マスター・オブ・ワイン、ソムリエ、ジャーナリストなど、多数のワインの専門家で構成される審査委員会の投票によって決まるもの。トップ10の顔ぶれを紹介すると、1位:トーレス(スペイン)、2位:コンチャ・イ・トロ(チリ)、3位:ペンフォールズ(オーストラリア)、4位:ヤルンバ(オーストラリア)、5位:エラスリス(チリ)、6位:ミシェル・シャプティエ(ローヌ)、7位:リッジ・ヴィンヤーズ(アメリカ)、8位:ヴィラ・マリア(オーストラリア)、9位:フェルトン・ロード(ニュージーランド)、10位:ギガル(ローヌ)となっている。

審査基準の中に、「世界市場への供給量がそれなりにあること」というものがあるため、ブルゴーニュのトップ・ドメーヌや、アメリカのカルトワインなど極小生産量の銘柄は、トップ10はおろかトップ50の中にもひとつとして含まれていない。アメリカ勢でトップ50に入ったのはわずかに2ブランドで、リッジの他にはベアフット(36位)、ロバート・モンダヴィ(37位)のみであった。
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