連載コラム Vol.304

最も賞賛されるワインブランド2017 リッジは第7位

2017年5月1日号

Written by 立花 峰夫

英国の酒類業界誌 『ドリンクス・インターナショナル Drink International 』は、毎年3月に「世界で最も賞賛されるワインブランド/The World’s Most Admired Wine Brands 」というランキングを発表している。世界のトップを決めるこのランキングで2017年、リッジ・ヴィンヤーズは第7位にランクインした。2016年の第3位からは順位を落とした形だが、2015年の第7位から数えて3年連続のトップ10入りである(2014年度は第11位)。なお、第7位という順位は、アメリカのワイナリーとしては最高のものである。

このランキングは、マスター・オブ・ワイン、ソムリエ、ジャーナリストなど、多数のワインの専門家で構成される審査委員会の投票によって決まるもの。トップ10の顔ぶれを紹介すると、1位:トーレス(スペイン)、2位:コンチャ・イ・トロ(チリ)、3位:ペンフォールズ(オーストラリア)、4位:ヴィラ・マリア(ニュージーランド)、5位:エラスリス(チリ)、6位:ギガル(ローヌ)、7位:リッジ・ヴィンヤーズ(アメリカ)、8位:シャプティエ(ローヌ)、9位:シャトー・マルゴー(ボルドー)、10位:グラハムズ(ポルトガル)となっている。

審査基準の中に、「世界市場への供給量がそれなりにあること」というものがあるため、ブルゴーニュのトップ・ドメーヌや、アメリカのカルトワインなど極小生産量の銘柄は、トップ10はおろかトップ50の中にもひとつとして含まれていない。アメリカ勢でトップ50に入ったのはわずかに3ブランドで、リッジの他にはロバート・モンダヴィ(20位)、ベリンジャー(34位)のみであった。
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