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連載コラム Vol.184

モンテベロで剪定が始まった

  Written by 立花 峰夫  
 
 収穫作業が一段落したあと、毎年恒例のハーヴェスト・パーティがあり、その後もサンクス・ギヴィング、クリスマスと年末までホリデーシーズンが続く。年が明けると、冬枯れのブドウ畑で始まるのが剪定作業だ。剪定とは、昨年実を付けた枝の大部分を切り落とし、今年新しく梢が生える枝だけを残す作業である。以下は、2月2日にリッジのオフィシャル・ブログにアップされた、モンテベロの剪定作業の模様である。書き手はクリストファー・ワトキンズ、リッジの小売部門のマネージャーでブログを担当している。

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これからしばらく同じ話題を続けることになると思うが、とても短い間の休息を終え、我々のブドウ畑は再びにぎわいを取り戻した。剪定作業が、目下第一の優先事項である。下の写真はモンテベロの畑で、品種はシャルドネだ……。

シャルドネの畑で働くロゼンド
シャルドネの畑で働くロゼンド

剪定は、畑で行うあらゆる仕事の中でも決定的に重要度が高く、作業中に下される判断の数々は、その年の行く末を左右し、ワイン造りのあらゆる側面に影響する。もちろん、ワインの品質や味にもその影響は及ぶ。

剪定について説明するデヴィッド・ゲイツ
剪定について説明するデヴィッド・ゲイツ

以前、幸運にも栽培担当チームとともに剪定作業に携わることができた。 何年にも渡る長期間の成育パターンを管理、維持、促進するこの作業ほど、ブドウ樹の生命力を心から感じるものはない。

シャルドネの畑に立つフランシスコ
シャルドネの畑に立つフランシスコ

ブドウは美しい植物であり、自分の手で枝をつかみ、形を変え、ワイヤーに結わえて放し、命を吹き込んでやると、ほんとうにブドウのことがよくわかるようになる。



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 立花 峰夫
 フリーのワインライター/翻訳者。
 2003年ヴィンテージには、リッジ・ヴィンヤーズの研修生
  として醸造を経験。